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宿泊施設のSNS投稿ネタがないときは、ゲストの声を使う

宿泊施設のSNS投稿ネタがないときは、ゲストの声を使う

はじめに

写真は撮ってあるのに、何を書けばいいか分からない。SNSのアカウントを作ったまま、最後の投稿から1ヶ月が過ぎている。小さな宿では、よくある状態だと思います。この記事では、投稿のネタを新しく考えるのではなく、すでに手元にある材料から作る方法を説明します。

ネタ切れの対策が、小さな宿では使えない

宿泊施設のSNS運用について調べると、対策は3つに集約されます。ペルソナを細かく設定する。「今日は何の日」を使う。宿泊客の投稿をリポストする。

前の2つは、想像で人物像を組み立てる作業と、自分の宿と関係のない投稿が並ぶ問題を抱えています。清掃の合間に続けられる作業ではありません。

3つ目が一番厄介です。リポストは、ゲストが投稿してくれて初めて成立します。日本交通公社の調査では、国内旅行中に写真を撮った人は8割でした。ただし撮った写真をSNSに投稿した人は、19〜25歳でも3.5割程度、42歳以上では1.5割に届きません。

宿泊者の年齢層が上がるほど、リポストできる投稿は手に入らなくなります。

投稿の材料は、すでに手元にあります

その一方で、SNSに投稿しない人でも、感想は残していることがあります。

館内に置いたゲストノート。チェックアウト後のアンケートの自由記述。Googleの口コミ本文。これらは、実際に泊まった人が自分の言葉で書いたものです。

ある宿のアンケートに、こんな回答がありました。館内が清潔で内装もおしゃれだった、洗濯機を使わせてもらえたのも有り難かった、という内容です。

洗濯機は、宿の側から見れば設備の一つでしかありません。紹介する優先順位も高くありません。ところが、長期滞在の人や小さな子ども連れにとっては、宿を選ぶ理由になります。

別の宿では、窓からワンマン電車が見えることを書いた回答がありました。1両の列車が田んぼの向こうを通っていく、それだけの景色です。地元では当たり前なので、宿の紹介文に書いたことは一度もありませんでした。

それが「のどかで良かった」と残ります。毎日見ている側には、価値として見えていません。

自分では投稿しようと思わなかった話題が、ゲストの言葉の中にあります。ネタ切れは、アイデアが足りないのではなく、材料の置き場所を見ていないだけです。

ゲストの言葉を使うと、来てほしい層に届きます

自分で考えた投稿は、自分が良いと思っている点になります。内装にこだわった宿なら内装の写真が並び、料理に自信がある宿なら料理の写真が並びます。

一方、ゲストが書いた言葉は、その宿で価値を感じたポイントが含まれています。そして書かれている以上、同じことを重視する人が世の中にいる証拠でもあります。

洗濯機の話を投稿すれば、長く滞在したい人の目に留まります。「川の音で目が覚めた」と書かれていたなら、静かな場所を探している人に届きます。どちらも、宿の側が想像で選んだ話題ではありません。

来てほしい層を想像だけで決めるより、実際に宿泊した人が何に価値を感じたかを見る方が、投稿テーマを決めやすくなります。投稿が客層を選び、客層がまた次の口コミを書きます。

ゲストの言葉から投稿を作る手順

具体的な進め方は、次の通りです。

  • 自由記述やノートを月に一度まとめて読み、繰り返し出てくる話題を書き出す
  • 1つの投稿につき、話題は1つに絞る
  • 写真は手持ちのもので構わない。話題に合う1枚を選ぶ
  • ゲストの言葉をそのまま転載するのではなく、そこで見つかった価値を宿側の言葉に変換する

「洗濯機があって助かった」という声があれば、「洗濯機があります」と投稿するだけでは弱いです。
ゲストが感じた価値は、設備そのものではなく「連泊でも荷物を減らせた」「子どもの服をすぐ洗えた」といった体験です。

SNSでは、設備を紹介するより、ゲストがその設備によって何を得たかを言葉にした方が伝わりやすくなります。

写真を撮り直す必要はありません。すでにある写真に、書く理由が加わっただけです。

繰り返し出てくる話題を選ぶ点は重要です。1件だけの感想は、その人の事情に寄っている場合があります。複数回出てくる話題であれば、多くの人が感じている可能性が高くなります。

月に一度この作業をすると、投稿のネタが数本まとまって手に入ります。毎日考える必要がなくなります。

引用するときに守ること

ゲストの言葉を使う場合、線引きが必要です。

書いた人が特定できる形にしないでください。宿泊日、部屋番号、家族構成を一緒に載せると、本人や周囲には誰のことか分かります。「先月お泊まりのお客様から」程度にとどめます。

文面をそのまま載せるのも避けてください。アンケートは公開を前提に書かれていません。内容を要約し、宿の言葉として書き直します。Googleの口コミは公開されているものですが、こちらも長文をそのまま転載するのではなく、要点を紹介する形が安全です。

投稿を条件に特典を渡すこともしないでください。Googleは、報酬や割引と引き換えの口コミを認めていません。SNSの投稿でも、同じ考え方で運用する方が安全です。

材料を集める仕組みがあると、途切れません

この方法には前提が一つあります。ゲストの言葉が、読める形で貯まっていることです。

口頭で言われた感想は、その場では残りますが、翌月には思い出せません。ノートを置いていても、書いてもらう場面がなければ白紙のままです。

あしあとブックは、館内情報とアンケートを1つのQRコードにまとめ、宿泊者が自分のタイミングで感想を残せる形にしています。集まった回答は施設ごとに貯まり、集まった回答はAIで要点が整理され、繰り返し出ている話題や施設の強みを確認できます。よく出てくる話題もそこで分かるため、投稿の材料を探す作業が短くなります。

現在、先着10施設を対象に、3ヶ月間すべての機能を無料で試せます。

まとめ

  • ペルソナ設定やリポスト頼みの運用は、少人数の宿では続きません
  • 写真を撮った人は8割いますが、SNSに投稿する人は年齢層が上がるほど減ります
  • 投稿の材料は、ゲストノート・アンケートの自由記述・口コミ本文の中にあります
  • ゲストが書いた話題を投稿すると、同じことを求める人に届きます
  • 引用は要約して使い、個人が特定できる情報と特典との引き換えは避けてください
あしあとブック

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